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お十夜法要
昨日はお十夜法要がございました。良い天気に恵まれ、たくさんの方にお参りをしていただくことができました。
お十夜の由来は、浄土宗でよりどころとしている経典の一つ『無量寿経』の一節にある教えを実践したものです。そこには、「娑婆世界で十日十夜の間、善行を修めることは、仏の世界で千年にわたって善行に励むよりもすぐれている」と説かれています。
なぜこの世界での修行が仏さまの世界で千年間修行する以上の功徳があるのでしょうか。その理由について同じく『無量寿経』によれば、仏の世界には修行を修めるものが数多くおり、煩悩など妨げとなるものがなく自然に功徳が積める修行しやすい環境であるのに対して、この娑婆は煩悩や苦しみ、悪い行いに満ち溢れ、そのせいで人々はあくせくと日々を送り、一日たりとも心が休まることがない、そんな世界だから、ということになります。
もちろん、いつも悪いことばかりする人はそういませんが、日々のあわただしさで、お念仏のことを忘れてしまったり、ときによくないとわかっていても悪いことをしてしまうこともあります。お念仏をするという一見簡単に見える修行であっても、悪い行いをせずにいつも続けるのはとても難しいことなのかもしれません。
法雲寺では毎年11月にお十夜法要を行っております。ご参加自由ですのでまたどうぞ来年お参りください。